都知事選に立候補したのは、自由気ままな連続起業家
先日、連続起業家の家入一真さんが、都知事選に立候補されました。一時はNHK「ニッポンのジレンマ」に参加するので
立候補しないという話でしたが、土壇場になり、立候補する決意を固めたようです。
起業家としての経歴はほとんど伝説に近いほど凄い。。。
家入さんは、paperboy&co.という会社を立ち上げて、最年少でJASDAQに上場し、現在も無料でネットショップを立ち上げることが出来るサービスBASEの共同創業者をやっていたり、
現代の駆け込み寺Livertyを全国に作り、社会的な立場を見出しにくい若者達のコミュニティスポットを作ったりしています。
この人の企業の特徴としてある特定のテーマにおける「容れ物」を作ってあげて、それを使う人に自由に任せる、という面があります。
家入さんの半生を綴った本は「こんな僕でも社長になれた」という書籍で読むことが出来ます。
中学の頃にある事件をきっかけに引きこもりになってしまった話、
住み込みで新聞配達のアルバイトをしていた話(paperboyは当時の経験がきっかけになっています)、
インターネットと出会った話、etc,,,
自分自身が様々な人間関係に苦しみ、社会から逸脱し、挫折を経験しながら、事業家として成功した経緯がある為、
現代の若者達が自己の存在意義を見失い苦しんでいる状況を見据えて、鋭い問題意識で意見を発信し続けています。
一方で、イベントをドタキャンしたり、ビジネス上で取引していた相手方にお金を支払っていなかったりなど、
社会通念に対してあまりに自由な為に、様々なトラブルや誤解を招いてネット上で何度も炎上し、評価を落としてきた
のも事実です。
(早稲田祭のイベント「日本炎上」:普段は僕がイベントに遅刻したりドタキャンする側だけど、ひろゆきさん来てくれるかなあ笑 と言っている。。)
クリエイター若野桂さんに実業家の家入一真さんが仕事を依頼するも、
デザイン料が支払われていないことが判明!? (Togetterまとめ)
SNSのハッシュタグを使ったネット拡散活動
さて、家入さんの選挙キャンペーンHPはこちらです。
#ぼくらの選挙 でツイートされた意見をとりまとめ集めて、家入さん独自の視点で政策提言を考えて行くようです。
つまりその場その場リアルタイムで考えながら臨機応変に変えていく、起業家の間でここ数年流行っている「リーンスタートアップ」や「グロースハック」にも
似た手法で政治について考えていくやり方は新鮮に思えます。(横浜市議の伊藤さんという方もTwitterを利用したり、オープンデータを用いた政治参加のありかたについて述べています。)
ハッシュタグ「ぼくらの政策」のツイート一覧(Twitterより)
選挙ボランティアの為のFacebookグループも既に400人以上の人が集まっているようです。
これまでの発言の反応を見る限り、「どうしようもない」「泡沫候補にもなれない」などといったアンチ家入さんの意見ももちろん沢山あるのですが、
家入さんの選挙支援を行う新田さんというブロガーの方が家入さんの先見性を示唆しています。
世界で最も高齢化が進む我が国の成熟社会の行く末を、独自の視点で鋭く見抜き、熱い思いを持っていることが分かって驚いてしまった。堀江貴文さんらの著名人を魅了する理由がやっとわかったのだ。
実際、気が付くと有能で個性的な若者がどんどん彼の周囲から現れる。
なんとなく接していて、筆者は子供時代に読破した横山光輝の「三国志」を思い出し、「たぶん劉備玄徳ってこんな感じのリーダーだったんだろうな」と腑に落ちるようになった。(アゴラより)
今回の動きによって、より若年者の政治参加の意識が高まって、「一緒に政治について考えよう!」という人達が増えていったらいいと思います。
(参考資料)
2014年東京都知事選(朝日デジタル)
「居場所がある街、東京」を–起業家・家入一真( @hbkr )の都知事選出馬へ向けた記者会見を書き起した (Narumiのブログとまとめ)
家入一真を支援する会
こんな僕でも家入一真の参謀になれた(アゴラ)