2014年大ブレークの予感!「世界画廊」の挑戦

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世界画廊コレクション展Vol.6



「世界画廊コレクション展」という名の展覧会。誰しも少なくとも一度は見聞きしたことがあるはずだ。最近この展覧会が「会を重ねるごとに円熟味を増している」との評判を耳にする。6回目のコレクション展が来月1日から3日まで渋谷で開催される。

発足



世界画廊の歴史を紐解くと、2012年12月に発足。発足メンバーの一人、深海魚(ふかうみさかな)さんは発足当時を振り返って次のように話す。「あの当時はがむしゃらでした。絵を描く人に無料の展示スペースを提供しようと思い付き、その活動を世界に広げようと考えたのです。ところが絵を描く人が周りにいない。いないなら探しにいけばいい、というわけで、東京藝術大学の学食へ行き、絵の具で汚れたつなぎを来た女性に声をかけたのです。絵画科(油画専攻)の学生でした。世界画廊が初めて画家と出会った記念すべき日となりました。」

反骨精神



世界画廊とは、銀座の画廊のように特定の展示スペースを持つ画廊ではない。世界画廊とは「世界中に無料展示スペースを確保⇒世界中を画廊にする!」プロジェクトの名称である。一般的な画廊は展示スペースを貸す際に、出展者から代金を徴収する。世界画廊は「芸術活動にお金がかかるとは何事か」という怒りのエネルギーの中から生まれた。その反骨精神たるやまさに生まれながらである。

渋谷から世界へ



発足以来、渋谷にある無料スペースを活動場所として定期的に利用してきた。今月(10月)中に、世界画廊にとって初の、海外(ボツワナ)での展覧会が開催される。現在の渋谷から、今後は活動ステージを全世界へと広げていく方針だそうだ。

登竜門



世界画廊は優しくて、厳しい。「表現活動で生計を立てようと日夜努力している」と自己申告した人に、出展の機会を平等に提供してきた。世界画廊事務局は何ら見返りを求めず、若手表現者の活動のサポート役に徹してきた。一方、世界画廊の厳しさを象徴する例として、出展者に対して厳格に時間厳守を求める点が挙げられる。努力しない者、ポテンシャル(のびしろ)がない者、覚悟のない者への扱いは容赦ない。出展者の、来場客に対するホスピタリティも厳重にチェックされ、せっかく足を運んでくださった方々の心情に配慮できない、つまりハートのない出展者には二度と敷居をまたがせない。世界画廊とは人間修養の場でもあり、ここを乗り越えればどこに行っても通用する。まさに登竜門である。

一心不乱


画家乗富由衣氏。世界画廊を足掛かりに、世界へ羽ばたく若手の一人。その創作活動を表す言葉は「一心不乱」の一言である。

広報部長の奮闘



世界画廊は国際化に向けて、その活動内容をどんどん発信している。その総責任者が小松崎広報部長。「宇宙から地球を眺める」。そんな視点で仕事をしているそうだ。アフリカ大陸進出から始まる世界展開。来年あたりはアジア方面を賑わせる予感がする。

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深海魚
ライター

深海魚

光がまったく届かない暗黒の世界に生息する人間。人生で必要な知恵はすべてR25で学んだ。右投げ右打ち。好きな駅名は「御花畑」。

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