【はじめての催眠術体験】霊感がある整体師さんがとてもいい人だったので、催眠術にかけられたフリをしたときの話

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占い師より的確!!彼こそ本物の霊媒師


都内の街中にある、とてもわかりづらいところにある知る人ぞ知るその整体院は、誰かの紹介でしか「見て」貰えないにも関わらず、予約ができないほど人気で有名でした。そんな整体院に、運よくみて貰えた話をしたいと思います。

人気の秘密


その整体院は、若い男性1人でやっています。私が最初に見て貰ったときは10年以上前のことで、10年経った今も、彼の風貌は変わらず、私たち家族の間では年齢不詳の魔性の男として、今もときどき話題に出ています。そんな彼はただの整体師ではありません。彼は「見える」人でした。

施術体験


私が一番心が病んでいたときに見て貰ったときは、私を見た瞬間に怪訝な顔をしました。彼は「一刻も早く」という感じで私を奥の部屋に案内しました。私はまず、遅刻してしまったので、「電車が混んでて遅れちゃって…すみません」と謝りました。すると「嘘をついても分かりますよ。寝坊したんですよね」と言われ驚きました。私は本当は、寝坊で遅刻したのです。「部屋が散らかっていますね。物でいっぱいだ」ということや、「ひどい経験をしてますね。私もハッキリ言うので、いじめの格好の的でした」と、何ひとつ話してないのに、次々と言い当てました。これは本物だ!!という思いから、私の一番隠したい過去を精一杯隠そうと努力しました。でも、それは無駄でした。「そんなに、お母さんが憎い?」と聞かれてギクリとしました。「あなたは心のなかでお母さんを100回は殺してるね。その憎しみや怒りを体に溜め込んでるから、体がものすごく重くなってる」先生はさらに続けました。「あなたの負の感情につられて、あなたの肩にものすごい数の霊がついてます。これは放っておくと危険なものだから、今から徐霊しますね。じっとして、目を閉じていて」と言われたので、私は先生の言われた通りにしました。彼はなにかブツブツ唱えて、息を吐き出すのを繰り返していくうちに、どんどん汗をかいていき、とても辛そうでした。やがて、しばらくすると、「終わりましたよ、ちょっと大変でした」とにこりと微笑みました。施術後の帰り道、空を飛べるような気持ちになるくらい、体が楽になっているのを実感しました。彼は本物だ。そう確信した私は、それから幾度となく、先生の所へ通うことにしました。

トラウマ、再び


先生と会うときは、なにを聞きたいか決めていくのですが、いつも、会うと全く違う話になります。そしていつの間にか、私の気になることを教えてもらうことになるから不思議です。彼はいつも正直で、ハッキリ言います。「今のあなたは底辺の人間だ」と。私も自分でそう思っていました。でも、それが悪いわけではないし、あなたがダメな人間だから、最下層にいるわけではない、と続けました。そして、恐れていることを恐れると、神様が試練として与えてしまうから、あまりなんでもかんでも恐れてはいけない。あなたに起こった試練は、あなたが試練として望んでいることだと、神様が勘違いしてしまう。私は愕然としました。私がこうなりたくない、と思うことと向き合うために、先生は私に催眠術をかけて、もう一度記憶を甦らせました。先生が指をパチンとして、私のおでこを押すと、体はベッドに吸い込まれるように倒れました。「試しに起き上がってみて。動けないから」と言われ、そんなはずない、と思い起き上がろうとするのですが、見えない何かに押さえつけられているように、体が全く動きませんでした。先生は私に覆いかぶさり、私の身に起きた事件を再現して見せました。私は怖くて怖くて、泣きじゃくりました。それでも先生は止めようとせず、「大丈夫だよ、今はあのときじゃない。ほら、目を開けて。こわくないから」と現実に引き戻しました。「君は事件が起きたのを君自身が油断していたせいだと思っている。だけどそれは違うよ。君はなにひとつ悪くない。いつまでも立ち止まっているのはよくない。そろそろ、前に進んでみようか」と、今度は心のもっと深いところまで潜らせることにしたようでした…。

催眠術がかからない!!


「ほら、今度はもっと深いところまで潜るよ…」「真っ白な空間が広がっています…そこにベンチがあるね…そこに誰か座っているよ、誰が座ってる?」と、急展開を見せたので、私はえ?え?とついていけず、「あの…なにも見えないんですけど…?」と正直に答えました。すると先生は「大丈夫、私がパチンと指を鳴らすと現れるよ!」とパチンと鳴らすと誰かがあらわれ……ない!!現れないよ!!どうしよう。でもこの流れは合わせないといけない雰囲気よね!!私はとっさに「…おか…あさん…?」と、見えている演技をすることにしました。「そう、お母さんだね」と先生も合わせてきました。「お母さんがなにか言ってるよ、なんて言ってる?」と、またムチャぶりされたので「いつも頑張ってエライね、と言っています」と適当に答えると「そう、良かったね」と満足そうでした。もうこれで終わると思ったら、「じゃあ、今度は前世を見てみましょうか」と、まだまだ終わらない気配だったので、この先生、調子に乗ってる!!と一抹の不安がよぎるのでした。

前世の自分と対面する演技!!


「また白い空間に戻るよ…」と、先生ワールドに巻き込まれていく。今度はどんな展開になるんだ!?と固唾を飲んで見守るような思いでした。「どんどん歩いていくよ…どんどん、どんどん。おや、草原が見えてきたね…」ともちろん、私には見えていないのですが「はい…」と答えるしかありませんでした。「草原の向こうになにか見えるね、なにが見える?」と、また。人任せな質問をしてきたので「……病院…?」と答えると「そう、病院だね」とまた話に乗っかってきたので、もう、笑いをこらえるのに必死でした。もう、ここからは完全に作り話の世界です。「病院のなかに入ってみようか…入れそう?」「はい…」「誰かいるね?誰?」「女の子がいます…黒髪で、ウサギのぬいぐるみを持ってる…パジャマ姿…ここに入院してるみたい」「そのぬいぐるみは誰からもらったの?」「別の病棟にいるお兄ちゃん…私の宝物…」「そう。じゃあ、そろそろ戻ろうか」と急に現実に戻されました。どうやら次のお客さんの施術時間が迫っていたようです。「どうでした?」と聞かれたので「不思議な気分でした…」と答えました。「女の子に会いたかったら、いつでも会えますよ」と、夜、寝る前に深呼吸をすると彼女と会話ができることを教わりました。「前世の彼女と向き合うことで、今の自分の人生が円滑になります」とまでいってのけたので、ここまで堂々と言われると、なんだか本当のような気がしてくるから不思議です。とにもかくにも、貴重な体験ができて、結果、良かったと思います。

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祭(まつり)
ライター

祭(まつり)

ワンピースのルフィ、H×Hのゴン、クレヨンしんちゃん、声優の高山みなみさんと同じ5月5日生まれ。おうし座、亥年、男の子の日生まれと待望の男子かと思われたが、生まれたのは病弱な女子だった。生粋の左利き。動物占いは群れを好まない「狼」。ショップ店員に紫色が異様に似合うと過去5回言われたが、本人は深海の蒼色好き。

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