ビットコインを巡る冒険〜MtGox破産から伝説の創設者まで〜

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これまでsugoitokyoでもビットコインについて何度か取り上げてきましたが、仮想通貨の利用が日本でも徐々に広がってきた中で、
日本に拠点を置くMtGoxがサイバー攻撃を受けてビットコインを奪われ破産したことで、社会問題になりました。

一時期は、ビットコインの額は1BTC=1000ドルとなり、80倍にも上昇したのですが、今回の問題で一気に価値が下落していきました。

国会でも議論が行われ、実態を探っている状況ですが、「ビットコインは貨幣ではない」という考えをとるようです。

確かに、仮想通貨の紛失は従来の社会保障では補完できないのかも知れません。全財産が入ったSuicaやお財布ケータイを紛失していて
いちいち対応していたら、きりがないでしょうね。

MtGoxの破産について


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MtGoxはサイバー攻撃によるBitcoinと銀行預金の流出により、一気に債務超過に陥り、民事再生手続きを受けるに至りました。
原因はシステムのバグを悪用した不正アクセスによる預金流出であり、顧客からの預かり資産と、同社保有分のビットコイン、そして
現金資産を奪われたと主張しているそうです。

BitCoin Japanにも、時系列的に今回の状況が掲載されています。

(出典:BitCoin Japan)

創設者はナカモトさんという方らしい??


このBitCoinの発端はナカモトさんという日本人ハッカーだと言われてきました。ナカモトさんは「ビットコイン:P2P 電子マネーシステム」という論文を書いており、
この記事に書かれているシステムの仕組みが、BitCoinの元になっているようです。

このナカモトさんという方、本当に実在するかも分からなかったのですが、Newsweekの取材で実在すると報道され、ハッカー周りが騒然としているようです。

ナカモトさんの写真(出典:Newsweek)

今後のビットコインの行く末


今後、ビットコインは継続可能なのか??Yahoo news個人で楠さんという方が、分かり易くまとめています。

楠さんは、①決済手段としての競争力を持って経済圏を確立できるか②国際秩序や主権国家と共存できるのか③技術的・経済的に持続可能なのか、が今後のビットコインの行方を占う上で鍵となるとした上で、ビットコインの特性について下記のようなことを述べています。

BitcoinがRMTと異なるのは、RMTで交換されるゲーム内通貨の多くがゲーム運営者によって提供されており、特定のゲーム内でしか使えないのに対して、Bitcoinの運営は分散しており様々なツールを提供するオープンなエコシステムが形成されて、現実世界の決済に使われるようになったことだ。裏打ちとなる資産や運営主体の信用と切り離されたかたちで、電磁的価値が現実世界の決済に使われるようになった点は確かに新しい。(中略)これまでBitcoin経済も採掘技術も急速に進歩し続け、今のところエコシステムは健全に回っている。しかしながら責任を負った運営主体のないBitcoinエコシステムが危機に陥った際、それを支える責任を持った法的主体がない。将来にわたってBitcoin採掘が割に合わない作業となった場合、採掘者の撤退によってBitcoin決済が麻痺するリスクはある。(出典:Bitcoinは当世のチューリップか、近未来のグローバル貨幣か(上)楠正憲 Yahoo news個人)

今後のビットコインがどうなっていくのか、定点観測が必要ですね。

(参考サイト)
MTGOXは民事再生手続きへ、Bitcoinと現金の流出先は追跡できるか(IT Pro)
Bitcoinは当世のチューリップか、近未来のグローバル貨幣か(上)楠正憲 Yahoo news個人
The Face Behind Bitcoin(Newsweek)
「ビットコイン:P2P 電子マネーシステム」(中本 哲史)
ビットコインの大手取引所であるMt.Goxが民事再生法の適用を申請するまでの時系列まとめ(Bit Coin Japan)
ビットコイン:政府見解は「モノ」 通貨とみなさず
(毎日新聞 2014年03月06日)

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為本 晃弘
ライター

為本 晃弘

社会人を2年で辞め、現在は専門学校で勉強中。毎日見えない敵と戦っている24歳。趣味で漫画とプログラミングをやっています。好きなスポーツは卓球。欲しいものはお金。今年の抱負ががんばらないことです。

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