【ソチオリンピック閉幕】オリンピックをとりまくニュースを振り返る①(オリンピズムとソチ開催の実情)

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オリンピック閉幕


ソチオリンピックが閉幕しました。今回のオリンピックについて、スポーツの祭典としての側面から考察していきたいと思います。

オリンピックを思想的に支えるオリンピズムとは??


オリンピックは、「参加することに意義がある」とよく言われますが、スポーツによる切磋琢磨を通して、人間的に成長し、社会の平和を達成する為に
行うものだ、という内容が、オリンピック憲章の冒頭「オリンピズムの根本原則」でうたわれています。

www.joc.or.jp_olympism_charter_pdf_olympiccharter2011.pdf

オリンピズムは人生哲学であり、肉体と意志と知性の資質を高めて融合させた、均衡のとれた総体としての人間を目指すものである。スポーツを文化や教育と融合させるオリンピズムが求めるものは、努力のうちに見出される喜び、よい手本となる教育的価値、普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重などに基づいた生き方の創造である。(オリンピック憲章「オリンピズムの根本原則」より)

このような崇高な理想を掲げて100年以上も継続されてきたオリンピック活動ですが、様々な倫理的、政治的問題が絡むことがありました。

開催前から様々なトラブルが。


images(写真はWikipediaより)

今回も、プーチン大統領の発言を受けて、オバマ大統領が訪露せず、代わりにビリージーンキングスさんという同性愛を表明している五輪選手を代表に選ぶことで抗議し、欧州の他の代表も訪露を辞退するといった問題もありました。Googleがゲイカラーをモチーフにして暗に喧嘩売ったりもしていましたw
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一方で、選手達はこれらの政治的動揺には関係なく、自分達のパフォーマンスを本番に出す為の準備が求められました。それがオリンピズムに則ることだからです。

社会、経済の安定を図る目的も。


ソチ五輪なぜ厳戒?_ロシア北カフカス周辺でテロが頻発する4つの理由___THE_PAGE(ザ・ページ)(図はThe PAGEより拝借)

今回会場となったソチは北カフカス地方の社会と経済の安定を図る為という側面もありました。北カフカスはイスラム教徒の多い地域でたびたび独立を求めて衝突を起こすようになりました。今回の五輪は北カフカス地方から近いこともあり、テロの標的になるのではないか、という懸念が開催前から取りざたされていましたが、結果的にはほぼ問題なく終りました。

ソチに限らず、非常に多くの人間が全世界から集まってくる五輪会場は、テロなどの標的になり易く、アテネオリンピックでは会場に隣接してパトリオットミサイルが配備されていたと聞きます。

このように、スポーツを通して世界を平和にしよう、人間を磨こうという理想とは裏腹に、様々な社会的要素が障害となることもあり、オリンピックの開催自体も非常に難しいのです。

(参考サイト)
オリンピズム(JOC 日本オリンピック委員会)
ソチ冬季五輪:露同性愛者抑圧、抗議し欠席 オバマ米大統領示唆(毎日新聞:ソチ特集)
オバマ大統領がロシアへの皮肉をこめてソチ五輪の代表団に同性愛者を選ぶ(Yahooニュース)
2014WinterOlympics(Google)
Google、ソチ冬季五輪Doodleでロシアの同性愛者弾圧批判(ITmedia)
鎌倉キャスターinソチ(4) プーチン大統領が描く 地域開発の夢(NHK WorldWave 2013/10/31)
ソチ五輪なぜ厳戒? ロシア北カフカス周辺でテロが頻発する4つの理由(The PAGE)

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為本 晃弘
ライター

為本 晃弘

社会人を2年で辞め、現在は専門学校で勉強中。毎日見えない敵と戦っている24歳。趣味で漫画とプログラミングをやっています。好きなスポーツは卓球。欲しいものはお金。今年の抱負ががんばらないことです。

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