加藤樹里果~練馬の歌姫

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練馬の歌姫



練馬駅前。夜空に響く歌声。声の主は加藤樹里果26歳。いわゆる路上シンガーだ。通りかかった周りの人々の多くは歩みを止め、その歌声に聞き入る。そんな街角のシンガーは密かに「練馬の歌姫」と呼ばれている。愛らしいルックスも人気の秘密だ。男性ファンだけでなく、多くの女性ファンも彼女の周りを取り囲む。それはもう、見慣れた光景となってしまった。

魅力



彼女の魅力は、その裏表のない素直な人柄と、のびのびとした歌声にある。友人が作ってくれたというFacebookのファンページ。彼女の活動を応援しようと心から思う人が、まいにち生まれている。日々着々と積みあがっていく「いいね!」がそれを如実に物語っている。その期待に応えたい、と加藤樹里果は思い、見に来てくれた一人一人と向き合うように、歌う。

転機



今年10月、加藤に転機が訪れた。音楽に対するこれまでの中途半端な取り組み姿勢を改め、音楽家として成功するため日夜徹底的に努力することを決めたのだ。友人たちと音楽のイベントを重ねるうちに、すでに自分が音楽なしでは生きていけないことを悟り、それならば徹底的に極めてみようと思い立った。ただ一度の人生、行けるところまで行ってみよう、と。

目標



「自分の歌を一人でも多くの人に届けたい、そして幸せになってもらいたい。」路上で微笑む彼女の口から自然とこぼれ出た言葉…彼女は本気だ。自身の活動を拡大していくため「CDのお届けやライブへの招待をより一層積極的に行っていきたい」と語る。最初の目標は日本武道館でのライブ公演。そこに照準を合わせ、あらん限りの力を振り絞っていく。



決してビジネス的な意味での成功を狙っているわけではない。歌うことという、彼女がもっとも好きな営みを続けて、それによって人々を幸せにできればという純粋な思いが今の彼女を形作っている。将来の夢を尋ねると「おばあちゃんになっても歌っていたい」とのこと。そんなおばあちゃんになった加藤樹里果にいつか会ってみたい。その日を夢見て、今夜も練馬駅に向かう。(SUGOITOKYO編集部)

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深海魚
ライター

深海魚

光がまったく届かない暗黒の世界に生息する人間。人生で必要な知恵はすべてR25で学んだ。右投げ右打ち。好きな駅名は「御花畑」。

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