【珍客来店】●●ホテルに来たアブノーマルなお客様

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ベテランが見た、アブノーマルな珍客


 

あまり大きな声では言えないけど、誰でも一度は●●ホテルを利用したことがあるだろう。かと言って、自分たち以外の恋人たちが、どんな時間を過ごしているのか、気になっていてもわからないのが現状だ。今回は勤務歴5年のベテラン従業員が見た、一風変わったお客様の話だ。

謎の集団・人形と本気デート


フロント業務のひとつとして、駐車場でお客様の車のナンバーを控えていたときのことだ。駐車場に3台続けて入ってきたかと思うと、仲良く隣同士で車を止めた。すぐさま助手席に向かったので彼女のためにドアを開けるなんて、なんて紳士的なのだろうと感心していたら、出てきたのはとてもリアルな●●●ワイフだった。一人はお姫様だっこ、一人は肩を組む姿勢で抱え込み、一人はラグビー持ちで、それぞれの部屋へ消えていった。どんなプレイをするのか定かではなかったが、従業員通路のドア越しに人形に話しかけているのが聞こえて、とても複雑な気持ちになった。帰り際も、3人ほぼ同時に出て、残された部屋には普通の恋人と過ごしたような残骸が残されていた。

腐女子必見!男同士のキス現場


入室したお客様の車のナンバーを、1時間に1回見回りに行かなければならない面倒な仕事で、唯一得をしたことと言えばコレだ。早朝、サラリーマン風の男がこれから仕事へ向かうのであろう、スーツ姿で、玄関口で別れを惜しんでいた。相手はふわふわ髪で部屋着のままの美青年だった。別れを惜しんでいるのは、年上のサラリーマンの方で、わんこ系の美青年は遅刻するから早く行けよ、とでも言っているように、背中を軽く押している。サラリーマンがわがままを言っているのにしびれを切らしたのか、美青年の方からぶっきらぼうにキスをすると、やっと納得したようで、嬉しそうに出ていった。残された青年はサラリーマンが見えなくなるまで見守ると、思い出すようににやつきながら部屋へ戻っていった。

食い逃げ犯を捕まえる


最初に言っておくが、食い逃げは犯罪だ。5年前はセキュリティも今ほど万全ではなかったため、窓から逃げようとしていた青年を従業員が発見し、大騒ぎになった。4人の従業員に囲まれて観念した20歳そこそこの青年は、お腹がすいてどうしようもなかったと訴えた。当時、休憩2時間1980円、ルームサービス全品250円均一と破格な値段で営業していたこともあり、2250円程度で人生を棒にすることもないだろうと話し合った結果、その場にいた従業員全員でお金を出し合い、こっそり精算機に入れてなにもなかったことにした。青年は何度もお礼を言ってもう二度としないと誓って帰っていった。あれからもう5年経つが、この界隈で食い逃げ犯が出たという話は一度も聞かない。

乱交のお誘い


私が働いているようなチープな●●テルは、利用客の7割はデリ●●を呼ぶ男性陣となっている。どんな男性が●●●●ーヘルスを呼ぶかというと、本当に普通の大学生だったり、仕事帰りの土木作業員だったり、仕事中のタクシードライバーだったり様々である。昼夜問わず、バレンタイン、クリスマス、元旦などのイベントも関係なく、慣れた様子で女の子来たので鍵を解除してくださいと、フロントに電話をかけてくるのだ。
とくに深夜から明け方にかけては、妙なテンションになってくるのか、絡まれることがある。その日はとても寒い夜で、お客様が一斉にお風呂を使ったせいもあり、1部屋からお湯が出ないと電話がかかってきた。様子を見に行くと腰にバスタオルを巻いただけの恰幅の良い中年男性が出迎えた。特殊な場所で特殊な関係のせいだから感覚が麻痺しているのか、お風呂場には湯船に浸かった素っ裸のデリヘル嬢がすみません、と笑顔で声をかけてくる。あまり長居もできないので色々試していると、お湯が出るようになり、そのまますぐ退室しようとした。すると「お姉さん、年いくつ?」と聞かれた。「27(当時)です」と答えると、ふーんという顔をすると「3人で●●チなことしない?」と誘ってきたのだ。私は仕事中なので無理ですときっぱり断り退室すると、まっすぐ男性従業員の元へ向かった。ことのいきさつを話すと、パズーの親方のようなマッチョな従業員は「今度なにかあったら言って下さい、俺が行きますんで」と言ってくれた。その後、そのお客様が
食事を頼むのだが、持っていったのはたくましい二の腕の親方だったのは言うまでもない。

マザコン男の母登場


●●ホテルは基本後払い制で、帰り際に精算機にお金を入れると扉が開いて退室できるシステムになっている。それを知らないにしても、ある程度は財布のなかに所持金を持ち合わせているのが常識だろう。その日、利用時間が24時間を過ぎたお客様から電話がかかってきた。
話を聞くと、寝てしまってお金が足りなくて出れないという。とりあえず、相手の女性に出してもらうのはいかがでしょう?と提案したら、言葉を濁していたのだが、どうやら行きずりの相手のようだった。女性の方も持ち合わせがないという。話し合いの結果、誰かにお金を持ってきてもらうことになった。それで男性が迷わず選んだのが母親だった。逃げられないように受け渡しに立ち会うことにする。男性は40代、男性の母親は70代くらいだろうか。母親は息子を見るなりにっこり笑ってこれで足りる?と3万出してきたのだ。母親は女性の方を睨むと、あまり遅くならないでね、と言って帰っていった。男性はオムライス作って待ってて、すぐ帰るから!と言って見送った。

史上最悪のイタズラ犯はこの私!!


勤務歴5年ともなると、お客様だけではなく、従業員の方も変わり者が入ってくる。ギャンブル狂の45歳の男性に明日倍にして返すから2000円貸してと頼み込まれたり、癌にも効くというサプリを家族や友人に紹介すれば、どんどんお金が増えるというねずみ講の勧誘をしてくる60歳女性がいたり、SとM、どちらかと言えばMだと答えたら、あなたを●奴隷にしたい、と帰り道に待ち伏せする38歳の男がいたりと、色々な人がいた。そのなかで最も悪質だったのが、嘘つきおばさんだった。私が男性従業員が入ってくるたびベッドに誘うアバズレ女だとか、ありもしないことをでっち上げ、社長に告げ口して辞めさせるというのを生き甲斐にしているような女性だった。耐えられなくなった私は、ある復讐を計画した。63歳のベテラン従業員が最も嫌がる「汚部屋」を作るべく、当時付き合っていた彼氏と休日になに食わぬ顔でホテルを利用したのだ。働いていて最も面倒なことは百も承知で、簡単なことだった。まず、お風呂の壁をシャ
ワーでビチャビチャに濡らし、お風呂にたっぷりお湯をはる。持ち込んだお茶のティーパックを大量投入し、巨大な煎茶を作る。次にベッドに大量のローションをぶちまけ、スキンで水風船を作り、アーティスティックにディスプレイ。スリッパにはかくれんぼをしてもらう。トイレットペーパーを切らないように部屋まで持ってきて、パーティーのように天井に飾り付ける。枕にガウンを着せてソファに座らせて、一見、そこにお客様がいるかのように見せる。最後に備品のコーヒーの粉末と砂糖を部屋中にまんべんなくふりまき、写真を撮って退室した。今だ記録を破られない、伝説の汚部屋としてブラックリストの堂々の1位を飾っている。かと言って、おもしろがってハメを外しすぎると出禁どころか損害賠償を請求される場合もあるので、良い大人は真似しない方が無難である。

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祭(まつり)
ライター

祭(まつり)

ワンピースのルフィ、H×Hのゴン、クレヨンしんちゃん、声優の高山みなみさんと同じ5月5日生まれ。おうし座、亥年、男の子の日生まれと待望の男子かと思われたが、生まれたのは病弱な女子だった。生粋の左利き。動物占いは群れを好まない「狼」。ショップ店員に紫色が異様に似合うと過去5回言われたが、本人は深海の蒼色好き。

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