下町銭湯、上級者の流儀

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What Is Sento?


銭湯とは日本の伝統的共同浴場のことで、なんと1,000年以上の歴史を誇る。江戸時代までは通常男女混浴であったが、開国や文明開化にともない男女混浴が禁止された。1960年代には40%近くの世帯が銭湯を利用しており、国内の銭湯の総数は2万軒を超えていた。しかし現在では5,000軒にまで減っている。現在の銭湯は一回の利用が450円(都内・12歳以上)で、浴室に石鹸のないところが多いが、売店で買うことができるので、手ぶらで行っても安心だ。

筆者は下町在住でよく銭湯に行く。お年寄りは確かに多いが、21時以降になると若者も多く見かける。
知らない人とお風呂に入ることに抵抗もある人もいるかもしれないが、そんな人もハッとする下町銭湯の粋な流儀をご紹介しよう。

銭湯、初級中級編


湯船に入る前に体に湯を流して汚れを取っておくこと。これは基本中の基本だ。以前は風呂付き住宅が少なく、銭湯を利用する人も多く、利用上のマナーが不徹底であった。そのため湯船の底に泥が溜まったり、垢が浮いたりすることもあったようだ。筆者が通う銭湯では、利用者数の減少、マナーの改善もあって、そのような状況は見たことがない。
汚れが浮いてしまうので湯船にタオルを入れるのもNGだ。
そして体の水滴をタオルでふいてから退場する。

銭湯の湯船は熱い。もし冷水を足すときは「他の利用者に申し訳ない」という謙虚な姿勢で入れよう。基本的には冷水を足さず、ひたすら熱さに耐えよう。そうすれば自ずと慣れてくる。
銭湯によってお湯の温度に差があるので、自分に合った銭湯を探すのもいい。

銭湯上級編


ここまででもかなりの気配りを感じるが、銭湯上級者はここから先がすごい。

次の人のために自分の使った鏡や桶を石鹸などで綺麗に洗い、桶についた垢や、ヌメリをとる。この気づかいこそが銭湯上級者の粋ってものだ。こうした上級者の多くは銭湯回数券なるものを持っているので、入店時はSuicaを思わせるスムーズさだ。

お年寄りなど思うように洗えない人の背中を洗ってあげたり、暑い湯船に躊躇なく入ったりしている姿に上級者の風格を感じさせる。

そして、銭湯上級者には銭湯コミュニティーがある。湯から上がって皆で話している姿はなんともいえず微笑ましい。筆者も時々声をかけてもらえるようになり、内心ニマニマしている。
銭湯の会話から仕事が生まれることもある。銭湯は大人の社交場でもあるのだ。

ライター:ココイロスタイリスト 小林俊介
「あなたの色をみます」というセッションを路上と出張にて展開。
その人の特質、可能性、恋愛傾向、本音などを、ズバリと言い当てる。特に恋愛系は得意分野である。
スゴイ東京のライターとしても活躍中。

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ライター

しゅんくん

ココイロスタイリスト:小林俊介 「あなたの色をみます」というセッションを路上と出張にて展開。 その人の特質、可能性、恋愛傾向、本音をズバリと言い当てる。恋愛系が得意。 スゴイ東京のライターとしても活躍中。

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