20年ぶりに「こっくりさん」を試してみた結果

約20年前、小学生の頃に妖怪マンガ「地獄先生ぬ～べ～」がきっかけで大流行した「こっくりさん」に影響されて

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私が小学6年生のときに、放課後、友達と残り、教室で「こっくりさん」をやりました。
こっくりさん、こっくりさん、お越しください。そういってしばらくすると、指が見えない何かに捕まれたかのように、動き出しました。「祭ちゃん、動かしてないよね？」10円玉に指をつけたまま、友達は少し怖がっているように見えました。「動かしてないよ。こっくりさんだよ」と自分で言うと、鳥肌が立ちました。友達は、当時好きだった人に好きな人がいるかどうか、真っ先に聞きました。こっくりさんは、迷うことなく次々にひらがなを移動していきました。しかし、言葉になってはいませんでした。不可解な呪文なような羅列を繰り返して、ずっと動き続けていました。「あなたたち、なにやってるの？」見回りの先生が声をかけてきて、私たちはとても焦りました。「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください、お帰りください!!」と必死にお願いすると、「はい」の文字まで移動し、ホッとした私たちは10円玉から指を離したのでした。その後、近くの川に紙を流し、10円玉を使い、順序よく儀式を行ったものの、私はその後すぐに謎の高熱にうなされました。金縛りにあったように体が動かなくなった夢うつつで、紙が流れずに川の石に引っ掛かっている夢を見ました。私はこっくりさんが怒っているのだろうと思いました。それから私は恐ろしくて、ずっと、こっくりさんとは関わらないようにしてきました。

こっくりさんの呪い

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それから10年が経ち、久しぶりに「こっくり仲間」の友達に会うことになりました。ほどよく酔った後で彼女はこう言いました。「私に彼氏ができないのは、こっくりさんに呪われたから」だと。こんなに上手くいかないのはおかしい!!と言いはなったのです。あの、よくわからない言葉の羅列は、呪いの言葉で、自分の好きな人の好きな人くらい自分で調べろ！と、わざわざ私を呼び出すんじゃない！と、怒ったせいだというのです。私は、そんな、まさか～？と笑いましたが、その後、現在に至るまで、ろくな恋愛をしてこなかったのと、30歳を過ぎ、二人ともいまだに独身なことに、いよいよ、まさか本当に?!と思うようになってきました。

20年ぶりの儀式

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そんなこんなで、私たちはまた、こっくりさんに会う決意をしました。謝罪する相手に失礼がないように身綺麗にし、お菓子も持参しました。こっくりさんの召喚の仕方を完全に忘れてしまったので、ネットで調べて準備をしました。そして、正座して、いよいよ呼んだのです。「こっくりさん、こっくりさん、お越しください。」と。それから10分くらいは粘りましたが、こっくりさんは現れませんでした。「全然来ないじゃん」と気が抜けた私たちはまた、ビールに溺れ、やいのやいの、あーだこーだ、くだらない話に華を咲かせ、いつの間にか眠ってしまいました。そして、朝目覚めると、お供え用に買ったまんじゅうがひとつ消えていて、10円玉が「はい」のところに移動していました。「あれ、これ、こっくりさん来たんじゃない？」と、二人に緊張が走りました。お供え物を食べたということは、20年前の無礼を許してくれたのかもしれません。その後、私たち2人とも彼氏ができ、友達は来年結婚する予定です。