子どもが好きな理由
子どもは正直。正直すぎて傷つくこともあるけど、それ以上に、生きる意味を教えてくれる。
蝶への誓い
私がまだ小学生の頃、母に言葉の暴力を受けていて、心がボロボロだった。そんなとき知り合った一人の男の子。クラス見学で近くの植物園に行ったとき、黄色い蝶が舞い込んできて誰かが言った。「黄色い蝶はいい子にしかとまらないんだって。」私は「私には絶対にとまらない」と思った。家に男を連れてくる母が嫌いで、「お母さんなんていなくなればいいのに」と、毎日のように思っていたから。案の定、私にはとまらなかった。でも、ある男の子にはとまったんだ。それが人気者のその少年だった。彼はなぜか人一倍、私を気にかけてくれて、後日、植物園に行ったときの絵に、私の肩にとまっている黄色い蝶を描いてくれた。