保証協会付借入の保証人から外れたい!【元都銀マンの知恵】

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銀行の内実を熟知した元都銀マンによる中小企業経営者向けコラム。今回は「信用保証協会付借入の保証人から外れる方法」です。

保証人から抜けられない


信用保証協会保証付の借入をするためには、法人の代表者が保証協会に対して「連帯保証人」になる必要があります。この「連帯保証人」、一度なってしまったらやめるのが難しいことで有名です。社長が交代しても前の社長が保証人から抜けられない……こんなときはどうすればいいのでしょう?

個人保証廃止の流れ


これまで日本の未上場企業の代表者を苦しめてきた「債務の個人保証」。多くの不幸を引き起こしてきました。人道的観点(?)から最近では「個人保証」をなくす方向へと国が舵取りをしているようで、これに呼応して各銀行も比較的柔軟に対応しているようです。

結局は個人保証を免除されない小規模企業経営者


この「個人保証廃止」の大きな流れの中、頑なに個人保証にこだわり続けているのが信用保証協会です。業歴が浅かったり年商が10億円未満程度だったりすると、銀行はなかなかプロパー融資をしたがりません。保証協会付の融資で十分だと考えます。銀行融資に際し保証協会の利用が必須、となると小規模企業の代表者は結局は個人保証から逃げられません。これが日本の現実です。

保証協会が個人保証にこだわる理由


保証協会が一度銀行の債権を保証してしまうと、その後の債務者のモニタリングや、モニタリングを踏まえて適時的確なアクションを取ること(途上与信管理)ができません。そうした対応はすべて銀行にお任せ、となります。これだとあまりにも拠りどころがないため、時代遅れになりつつある個人保証制度に頼らざるを得ないのだと思われます。

保証協会への個人保証の問題点


プロパー借入の場合、代表者(代表取締役)が代替わりなどで交代すると、前代表者の保証債務が免責され、次の代表者へと継承されるのが一般的です。その際に銀行の担当者が前代表者に必ず伝えること、それは「保証協会の借入だけは保証債務が残ります」という事実です。銀行が融資実行時に保証協会の保証を得る場合、その時点の代表者を連帯保証人とすることが保証の条件となっています。そして保証協会は、途上管理ができない立場から、仮に代表者が変わっても保証人を変えるという事務の手間やリスクを負おうとしません。

解決法


保証協会への連帯保証は、保証協会の保証がついた一本ごとの借入(特定債務)に対して入れるものです。代表者交代などでどうしても連帯保証を外したい場合は、銀行から新たに保証協会付の借入を行い、その保証人を新代表者とし、この借入金で既存の協会付借入を完済してしまうことです。これがもっともシンプルで簡単な解決法です。このときに銀行が、面倒で儲からないことに手間をかけたくない余り対応を渋ることも考えられます。その場合は既存借入よりも少し多めに(いわゆる真水を)借りて銀行の融資残高アップを手伝ってあげるとよいかもしれません。それでも応じない場合は他銀行に肩代わりしてもらうことですね。まずは銀行の担当者にご相談を。

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