世界のディズニーがサークル参加!?日本のサブカルチャーの魔窟、コミケにディズニー初参戦!

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 ディズニーがコミケに初出展


 

本日25日、12月29日から31日にかけて東京ビッグサイトで開催される「コミックマーケット85」の企業ブースに、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンが初出展することが分かりました。これは『エンダーのゲーム』という来年1月に日本公開される同名映画の
プロモーションの一環とされており、詳細は追って発表されるそうです。

本プロジェクトの発起人の一人で、本作の宣伝プロデューサーを務めるディズニーの百合草太郎氏は、「『エンダーのゲーム』は日本のアニメと同じように“人”をしっかり描いた作品」と、同人活動とエンダーのゲームの親和性が高いことをコメントしています。公式サイトに使用されているのはニコニコ動画などで歌い手、絵師(歌手・画家)として活動されている秋赤音(あきあかね)さんの作品
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出典: ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン公式サイト

ディズニーが挑んだサブカルチャーの苗床・コミケ

ウォルト・ディズニーといえば、その作品は自国アメリカではまるで御伽話のように、子どもから大人まで親しまれ、ディズニー=アメリカカルチャーの潮流の一つともいえるコンテンツとなっています。「夢の国」といわれるそのブランディングは確乎たるもので、排他的だからこそ、洗練された世界観を維持してきたのだといえます。かたやコミケは、同人文化という、サブカルチャー(カウンターカルチャー)の温床となっており、アニメ作品やマンガ、または有名人などを題材として、同人作家がさらに想像力を膨らませて作品を作りあげる「二次創作」というパクりパクられ、作品の想像力自体を膨らませていくという独自の文化を発達させています。(クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が2007年に発売した「初音ミク」のワードを検索するとニコニコ動画では20万5千以上の同人活動家による動画が上げられています)(2013年10月25日現在)
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出典:クリプトン 初音ミク公式サイト

著作権なんて存在しない、何でもアリな世界がコミケだとすれば、ディズニーは同人活動に対し、最も厳しく取り締まってきた存在でした。コミケにおいて、同人作家によるディズニーの作品が出展は言語道断、同人作家が自身の作品を印刷する、印刷会社でも、ディズニーの作品とあらば断られる程の徹底ぶりでした。そんな中、ディズニーがコミケに参戦するということは、一体どういった変化なのでしょうか。まるで男子校ラグビー部の練習後の飲み会に、一人名門女子校の女の子が来てしまったような緊張感があります。ディズニーの来年公開テレビアニメへの土壌作りとしてのコミケ参戦?


そんな「なぜディズニーが?」という疑惑の中、この参戦は、先日発表された日本で来年春に放送される、ディズニーが手がけたテレビアニメのPRの土壌作りなのではないか?という意見も発せられました。
参考: ディズニー、コミケ出展する本当のわけは?来年春アニメのための伏線?
来年春放映開始の「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」
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出展:おたくま 経済新聞

確かに、同人文化は日本のアニメを盛り上げる立役者とも言われています。こちらでも書かせて頂きましたが、「なぜ、日本のアニメのエンディングは踊るのか?」日本のアニメのエンディングでキャラクターが踊ると、それを真似して踊ったり、他のキャラクターで踊らせたムービーを作る同人活動家が動画を大量にニコニコ動画などの動画共有サイトに上げ、結果的に同人作品によってアニメ自体の知名度を底上げるという効果があります。こうした地の利をアニメ界は肌感でわかるのか、同人活動へと発展させやすい形であえて発表する、という手法が近年公開されているアニメで見受けられます。同人界の応援によってアニメが盛り上がる、という現状をディズニーも恐らく感じ取っているのかもしれません。今年の冬は、楽しくなりそうですね!!!

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遠藤 恵里子
ライター

遠藤 恵里子

SUGOITOKYOの編集長してます。マンガ家になりたかったけどベレー帽が似合わなくてやめました。 好きな食べ物は豆腐。好きな指は中指です。よろしくお願いします。 Homepage / Twitter / Facebook

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